サービスを爆速で立ち上げるためのSaaSの活用 – Developers.IO TOKYO 2019 #cmdevio
サービスを爆速で立ち上げるためのSaaSの活用
2019年11月1日(金)に、クラスメソッド主催の技術カンファレンス「Developers.IO 2019 TOKYO」が開催されました。
私は「サービスを爆速で立ち上げるためのSaaSの活用」を発表させていただきましたので、その内容をご紹介いたします。
セッション概要
SaaSとはSoftware as a Serviceの略称。近年では「認証」や「決済」「CI」などをはじめとする、ある分野に特化したSaaSが増えてきています。新しいサービスを始める時には、0から1を目指して開発していく必要があります。しかしSaaSをフル活用すると、0からスタートするはずだったところをいきなり0.5や0.8の状態まで持っていくことができます。もしかするといきなり1になってしまうかもしれません。そのような、サービスを爆速で立ち上げるためにはどのようにSaaSを活用すべきかについて、Auth0やStripe、CircleCIといったサービスのご紹介も混じえながらお話しします。
スライド
レポート
ソフトウェアのトレンド、SaaSとは?
Wikipediaから引用すると、以下のように説明されています。
必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと。一般にはインターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム・マルチテナント方式になっているものを指す。
基本的にはある機能に特化したサービスを指します。また、特にマルチテナント方式を採用されているケースが非常に多いです。
従来は「作りきり」で提供するスタイルが主流でしたが、ソフトウェアをサービスとして利用してもらうモデルに変わってきています。
SaaSの特長
SaaSの特長を見ていきましょう。部分的に対になってメリットになっているところがありますが、両者にとってメリットばかりです。
利用者側
- 短期間で始められる
- コンピュータの導入/構築/管理が不要
- 常に最新のソフトウェアが利用可能
- 従量課金(使った分を払うだけ)
提供者側
- 新規ユーザーを獲得しやすい
- 顧客ごとの環境管理、個別対応が不要(または軽減)
- インフラ側のリソース効率が良い
- ストック型ビジネスにしやすい
サブスクリプションビジネス
SaaSはつまりストック型・サブスクリプションビジネス。離脱率は意識する必要があるものの、基本的にはユーザーを獲得すればするほど右肩上がりに伸びていくモデルになります。
SaaSを始めるには
SaaSに必要なコンポーネント(一部)です。一部と書いているのは、どのようなサービスを提供するかによって、必要な機能は変わってくるからです。とはいえどのようなSaaSであってもベースとなる「認証」「決済」「CI/CD」は欠かせません。
サービスの爆速立ち上げをサポートするSaaS
サービスの爆速立ち上げをサポートするSaaSとして「Go_SaaS 三種の神器」をご紹介しました。
これら三つのSaaSを「三種の神器」として、導入を支援するプログラムがあります。例えば以下のような特典を受けることができますので、ぜひご参加ください!
- Auth0, CircleCI : 無償ワークショップ
- Stripe : 三種の神器の導入で特別なクーポンの進呈
先ほどのコンポーネントの図を埋めてみると、以下のようになります。非常に欠かせない部分を埋めることができます。
Developers.IO CAFEの事例
ブログでよくご紹介している、弊社運営のカフェ「Developers.IO CAFE」。こちらは他の店舗でも利用できるようにSaaS化を完了しています。
三種の神器の拡張
Developers.IO CAFEでは、三種の神器に加えて、以下のようなサービスを併用しています。
- Sentry.io : Webアプリのエラーログの検知
- PullPanda : GitHubとSlackの連携
- Cypress.io : WebアプリのE2Eテスト
現在、こんな感じになっています。
今後も役に立つサービスをひたすら探し、採用していく予定です。引き続きブログでもご紹介できればと思います。
SaaSを利用する上でのポイント
所有と利用のバランス
SaaSを作る上で「どの機能を自社で所有するのか」が非常に重要です。コアな機能以外はSaaSを「利用」することで、立ち上げをスピーディにすることが重要です。
自前主義が常に正しいとは限りません。SaaSをうまく活用しながら、開発フェーズをショートカットしつつ、サービス運用後も人的コストがかからないようにすると良いです。
サービス仕様 ≒ SaaSの仕様
SaaSを利用すると、SaaSの仕様に依存する形になります。
それがビジネスのコアな機能を阻害しない形であれば、むしろそれを活かしていくと(SaaSの制約をサービスの制約とする)良いと思います。
まとめ
Go_SaaS三種の神器はもちろん、世の中には様々な種類のSaaSが出揃っています。利用しながらコアなビジネスに集中するようにしましょう!
カフェエンジニア募集!
クラスメソッドでは、Developers.IO CAFEのシステムの開発チームのメンバーを募集しています。
会社説明会も開催する予定ですので、ご興味のある方は是非是非以下のURLから応募してください!